ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相は15日から16日までオーストラリアを訪問し、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と二国間会談を行った。会談後の共同声明では、台湾海峡の平和と安定の重要性に改めて言及するとともに、台湾海峡の緊張の高まりに懸念を示し、対話を通じて問題を平和的に解決するよう呼びかけ、武力や脅迫による一方的な現状変更に反対する立場を示した。両国が台湾海峡の平和と安定の重要性に言及するのは、今年2月に行われたオーストラリアとニュージーランドの外務・防衛閣僚協議に続くもの。中華民国外交部（日本の外務省に相当）は、「この声明を高く評価し、心から感謝する」とするコメントを発表した。以下は外交部のコメント。
★★★★★
共同声明では、南シナ海の安定を脅かす危険な挑発に対しても深刻な懸念を表明し、すべての当事者に対し、国連海洋法条約（UNCLOS）などの国際法を遵守し、緊張緩和に努め、平和的手段で海洋紛争を解決するよう呼びかけている。
外交部は、台湾海峡と南シナ海の平和と安定の維持は世界的な共通認識だと考えており、理念を同じくする国々が台湾海峡と南シナ海の情勢に関心を寄せ、ルールに基づいた国際秩序を守るために実際的な行動を起こすことを歓迎する。台湾は引き続き「価値観外交」を推進し、インド太平洋地域の民主主義、平和、繁栄を関係諸国とともに維持し、守る考えである。