2024/11/23

Taiwan Today

経済

台湾産生鮮豚肉の対フィリピン輸出が18倍近くに、高級豚肉市場を狙って現地で販促イベントなど

2024/09/11
フィリピン・マニラでこのほど、台湾産豚肉の販促イベントなどが開催された。フィリピンは2013年初めに台湾産生鮮豚肉の輸入を解禁。今年1月~7月の台湾産生鮮豚肉の対フィリピン輸出量は408トンで、昨年同期の23トンと比べると18倍近くに達する。(農業部)
農業部(日本の農林水産省に相当)は、財団法人商業発展研究院への助成を通して、9月6日から9日までの期間、フィリピン・マニラで台湾産豚肉の販促イベントを開催した。また、9日には現地の五つ星ホテルで、シェフやホテルのバイヤーなどを対象にした台湾豚肉料理の試食会を開催したほか、フィリピンのバイヤーと台湾の生鮮・加工豚肉のサプライヤーのマッチングを図る商談会も開催した。高級市場の消費者の口コミを通して、現地での台湾産豚肉の売上げを伸ばし、フィリピンの高級市場で引き続き販路拡大を目指すのが狙い。農業部によると、フィリピンは2013年初めに台湾産生鮮豚肉の輸入を解禁。今年1月~7月の台湾産生鮮豚肉の対フィリピン輸出量は408トンで、昨年同期の23トンと比べると18倍近くに達する。
 
農業部によると、今回の販促イベントはフィリピン・マニラで最もホットなエリア、BGC Amphitheater広場で開かれた。フィリピンの消費者が直接、台湾のサプライヤーと対面式で交流し、台湾産豚肉や関連製品について理解を深めた。このほか、Hightower、Meat Jas 4U、Mayon、Marine Products、Linkage Foods、Marketplace、Shopwiseなどのフィリピン企業と台湾企業が商談する機会も設けられ、多くの収穫が得られた。台湾産豚肉の評価は上々で、フィリピン企業からは今後も台湾企業からより多くの質の高い農産品を提供して欲しいと期待する声が上がった。
 
農業部によると、今年台湾の生鮮豚肉の対フィリピン輸出は大幅に伸びており、フィリピン市場で高級生鮮豚肉のニーズが高いことが判明した。農業部の支援などを受け、台湾の多くの輸出業者がさまざまな方法を試しながら、フィリピン市場に合致したビジネスモデルを模索し、積極的に現地の高級豚肉市場の開拓に努めている。現在、その最初の成果が表れているところだ。
 
台湾は2025年5月にも国際獣疫事務局(世界動物保健機関)によって、アジアで唯一のアフリカ豚熱「清浄地域」に認定される見通しだ。農業部は今後も養豚場への指導を続け、養豚場の環境改善や加工工場のHACCP認証取得などをサポートし、生鮮豚肉の輸出市場を積極的に開拓し、台湾産豚肉製品の国際市場における競争力を引き上げていきたいとしている。
 
 

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