10月29日から11月2日まで台湾北部・桃園市でJCI(国際青年会議所)世界会議が開催された。外交部の呉志中政務次長(=副大臣)は2日正午、この会議のために台湾へやってきた各国のJCI関係者を台北賓館(外交部所管の迎賓館)に招いて歓迎した。このレセプションには総統府の何志偉副秘書長、2024年度JCI会頭のカビーン・クマール・クマラベル氏、JCI台湾(国際青年商会中華民国総会)会頭の張建焜氏、2024年JCI世界会議台湾準備委員会の陳家濬主任委員と林櫓龍執行長、各国のJCI関係者、多数の駐台外交使節など合計130人以上が出席した。
呉政務次長はまず、台湾華語、英語、日本語、スペイン語、フランス語であいさつの言葉を述べ、会場から大きな喝采を浴びた。続いて、各国のJCI関係者の訪台を歓迎するとともに、JCI台湾がJCIの世界会議を誘致し、台湾のソフトパワーを世界に示したことに感謝した。そして、「台湾は国際社会における必要不可欠の一員として、女性のパワーや半導体、テクノロジー、成熟した民主制度などの優位性を武器に、これからも『価値外交』、『同盟外交』、『経済・貿易外交』を組み合わせた『総合外交』政策を推進し、国際社会との共栄・発展を目指していきたい」と述べた。
2024JCI世界会議台湾準備委員会の林櫓龍執行長は、外交部の支持と協力によって、今回の世界会議では各国のJCI関係者らが十分なもてなしを受けることができたと感謝した。
2024年度JCI会頭のカビーン・クマール・クマラベル氏は台湾語を使って集まった人々に挨拶をしたのち、台湾のグルメ、文化の多様性、台湾の人々の情熱とホスピタリティに強い感銘を受けたとし、JCIを代表して中華民国政府の今回の世界会議への重視と支持に感謝した。
総統府の何志偉副秘書長は、頼清徳総統の代理としてJCI関係者らの訪台を心から歓迎するとともに、これをきっかけとして台湾と各国が経済・貿易分野での連携の機会を模索できるよう期待を寄せた。また、中華民国政府が現在、「青年百億海外圓夢基金計画」(若者の海外での夢の実現を支援する100億元ファンドプロジェクト)を推進し、台湾の若者が国際視野を広げることを奨励していることを説明し、JCIに理解と支持を求めた。
今回の世界会議には世界100以上の国と地域から4,000人近い関係者が参加した。外交部は、「台湾の民間団体が積極的に国際交流を推進し、『公私協力拚外交』(官民一体となった外交)や『人人都是外交官』(一人一人が外交官)といったスローガンを実現していることを評価する」とコメントしている。