台湾は7月、AFS清浄国宣言の基準を満たしているとしてWOAHに承認を申請していた。複数に渡るWOAHの審査および資料情報の見直し・補足を経て、最終的にWOAHに清浄国宣言が認められたことになる。WOAHによるAFS自己清浄国・地域リストに台湾が追加されたことは、家畜伝染病予防と検疫の取り組みに対する強力な国際的証明となり、台湾が清浄を維持し、安定した畜産業の発展を推進する上で、優れた実績を示している。さらに、政府の部門間協力と官民協力の成功例でもある。
農業部(日本の農林水産省に相当)によると、WOAHによるAFS自己清浄国・地域の認定は、台湾の養豚産業の発展に多大な影響を与え、台湾が国際市場における豚肉供給において、より大きな競争力を持つことができる。台湾は現在、種豚と豚肉をフィリピンに輸出・販売することができ、シンガポールやマレーシアなど豚肉の輸出市場と積極的に交渉を行っている。 WOAHの認定を受けた口蹄疫とAFSのほか、台湾は豚熱(CSF)についても清浄化の承認を申請しており、2025年5月のWOAH総会で認められる見込みだ。そうなると台湾は、豚に関する3つの重要な伝染病を撲滅したアジアの数少ない国・地域の一つとなり、国際競争力の向上と豚肉製品の国際市場への参入促進に貢献し、産業の持続可能な発展を確保することにもなる。