外交部(日本の外務省に相当)が選抜した「国際青年大使(Youth Ambassador)」(以下、「青年大使」)が11日午前、林佳龍外交部長が付き添う中、総統府を訪れて頼清徳総統を表敬訪問した。外交部は同日正午に青年大使の帰国を記念した昼食会を開き、青年大使たちが今年8月20日から31日まで中米に位置する国交樹立国ベリーズとグアテマラを訪問して両国関係と交流の深化に努めたことを称えた。
一行と面会した頼総統は、青年大使たちは台湾のソフトパワーを世界各地に広めているとしてその努力を評価。また、政府が100億台湾元(約465億日本円)規模の基金で各分野の若者たちが世界各国で学び、交流することを支援する「青年百億海外圓夢基金計画」について触れ、若者たちがグローバルなスキルを身に着けて自らの夢をかなえ、台湾の新たな時代の競争力を高めてくれるよう激励した。
昼食会で外交部の田中光政務次長(=副大臣)は、「青年大使たちは国交樹立国に対して台湾の多元的な文化と『善良なパワー』を示したほか、台湾の友情と温もりをそれら国々の国民に届けてくれた」として感謝。また、「若者をは台湾の未来の希望だ」として、青年大使たちが今後も各分野で台湾のため活躍することに期待した。
青年大使たちは今回、グアテマラではセサル・ベルナルド・アレバロ・デ・レオン大統領及びその夫人であるLucrecia Peinado女史と直接対面出来たほか、ベリーズのフランシス・フォンセカ外務・貿易大臣をはじめとする多くの政界要人と交流した。
ショート動画が若者世代にとって交流したり宣伝したりするための重要なルートの一つになっていることから、外交部は今年青年大使によるショート動画コンテストを実施、青年大使たちに合宿と外国訪問のプロセスや感想を動画で共有させた。コンテストで外交部は8つの動画を選出、食事会の席上で賞品と賞状を受賞者に授与した。外交部は、動画がSNSで拡散されることで、より多くの優秀な若者(「青年大使」は18歳から35歳までの学生が対象)が青年大使のプロジェクトに加わってくれるよう期待している。
外交部による「国際青年大使交流計画」は政府が若者の国際業務参与を後押しする重要なプロジェクト。2009年に始まってからすでに1,800名を超える優秀な学生たちが海外を訪れて交流し、次世代の創意と視野を通して台湾の文化を紹介し、台湾の優れたソフトパワーを届けている。