チェコ共和国下院(代議院)における親台湾派議員グループの代表、Marek Benda氏が議員団と共に11日から14日まで台湾を訪問している。メンバーはBenda氏以下、市民民主党(ODS)の副主席でIPAC(対中政策に関する列国議会連盟)の共同議長でもあるEva Decroix氏、海賊党の院内総務Jakub Michalek氏、TOP09の院内総務Jan Jakob氏ら超党派の大物議員。外交部(日本の外務省に相当)は11日、「心から歓迎する」とするプレスリリースを発表した。
外交部によると、台湾にとってBenda代表は1990年代に政界入りして以来の「揺るぎない友人」。親台湾派議員グループの代表を20年以上務め、訪台経験も多い。台湾がチェコとの連携を推進し、交流を深め、さらには中国の威圧に対抗していく上で最も重要な助力の一つだという。
同氏は近年、「所得税二重課税回避と脱税防止協定(ADTA)」、国立故宮博物院の収蔵品のチェコでの展示に関する改正法案などの可決に尽力。また、長年にわたって下院の各党派を動員して台湾の国連参与のため発言、さらには下院外交委員会において、世界保健機関(WHO)、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)、国際民間航空機関(ICAO)、国際刑事警察機構(INTERPOL)などの国際組織に対する台湾の参与を支持する決議を度々主導するなど、台湾とチェコとの関係促進に大いに貢献している。
一方、デンマーク議会のPia Kjærsgaard議員も超党派の議員団と共に11日から15日まで台湾を訪問している。メンバーは同氏のほか、Kim Aas議員、Steffen Larsen議員、Mikkel Bjørn議員、そしてデンマーク国民党のHenrik Thorup政治顧問。デンマークの国会議員が団体で台湾を訪問するのはコロナ禍以降初めてで、外交部は11日にプレスリリースを発表して歓迎した。
外交部は、「Kjærsgaard議員は台湾の揺るぎない友人だ。過去に国会議長を務めたほか、同国議会における親台湾派議員グループの代表でもある」と説明している。同氏は1987年に初めて台湾にやって来て以来、これまでに9度の訪台経験がある。そのほかの議員3名は初訪台。一行は台湾とデンマークとの関係、台湾海峡及び地域の情勢、権威主義国家の拡張などを議題に関連の部署と意見を交わすことにしている。