スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)が14日に発表した2024年「世界デジタル競争力ランキング(IMD World Digital Competitiveness Ranking 2024, DCR)」で、台湾の総合順位は67の主な国・経済体の中で9位となり、前年と同様の評価を得た。また、今回の調査では評定項目のうち7つの細目で世界の上位3位に入った。
7つの細目のうち、「「IT&メディア関連企業の時価総額のGDPに対する割合/IT & medias stock market capitalization」は1位、「変化に対する会社の機敏性/Agility of companies」と「総人口に占めるR&D人員の比重/Total R&D personnel per capita」が2位、「PISA(学習到達度調査)における数学の教育評価/Educational assessment PISA-Math」、「高等教育の成果/Higher education achievement」、「R&Dへの支出総額のGDPに対する割合/Total expenditure on R&D」、「ハイテク製品が輸出に占める割合/High-tech exports(%)」の4項目が3位だった。情報通信技術、研究開発力、企業の取り組み、高等教育の面で、台湾のデジタル分野がいずれも優位にあることが示された。
IMDの「世界デジタル競争力ランキング」は3大主要ファクター、9つのサブファクター、59の細目で、各国のデジタルトランスフォーメーションに対する適応、探究、運用の力と整備の度合いを評価する。3大主要ファクターのうち「知識/Knowledge」はその国の新たな技術に対する学習能力を評価するもので台湾は世界19位。「テクノロジー/Technology」はその国のデジタル分野での新技術開発能力を反映するもので台湾は7位。そして「将来への備え/Future readiness」はデジタルトランスフォーメーションの程度を評価するもので、台湾は前年から1位高い世界6位だった。