これを受けて中華民国総統府の郭雅慧報道官は、「民主主義に罪はない。中国共産党政府が司法と不当な手段によって、香港民主派の政治参加と言論の自由を抑圧していることに対して、強く非難する。今回、民主派の45人に禁錮4年2カ月~10年の量刑が言い渡された。これは香港市民が自由と民主主義を追求することに対する重大な侵害となるだけでなく、『50年不変』、『高度な自治』という約束を破るものだ。さらに『一国二制度』の適用が実現不可能だとする証明でもある」と発言した。
郭報道官はまた、引き続き香港を支持する台湾が、共に自由と民主主義を追求し、「香港人道援助關懷行動專案(政治的迫害を受けた香港の人々の台湾移住をサポートするプロジェクト)」を通じて実質的な支援を提供していくとした。世界の民主主義諸国に対して、香港の状況に注意を払うよう呼びかけた郭報道官は、「民主主義と自由は普遍的な価値観。台湾は民主主義陣営の一員として、自由を守るパートナーと足並みをそろえ、国際社会と協力しながら、権威主義の勢力拡大に対抗する」との決意を示した。
中華民国外交部(日本の外務省に相当)も同様に、中国政府への強い非難を表明した。その上で、多くの民主主義国家や国際機関が今回の件について懸念を示し、香港の豊かな自由と法の支配が再び踏みにじられ、香港の自由と民主主義が損なわれていると指摘した。香港の人々による民主主義を支持するとした外交部もまた、自由と人権を擁護する民主主義パートナーと連携して、権威主義の勢力拡大に対抗することを明らかにした。