2024/11/21

Taiwan Today

政治

国父紀念館開催の外国人留学生スピーチコンテスト、今年は17か国から参加

2024/11/20
国立国父紀念館が主催する外国人留学生対象の台湾華語スピーチコンテストが19日に行われた。今年は17か国からやってきた外国人留学生60人が参加した。写真中央は国父紀念館の楊同慧副館長。1~4位入賞者と。(国立国父紀念館)
文化部所管の国立国父紀念館が主催する外国人留学生対象の台湾華語スピーチコンテストが19日に行われた。今年は英国、米国、フランス、タイ、韓国、ベトナム、日本、豪州、イタリア、インドネシア、オランダ、ロシア、インド、ニュージーランド、モザンビーク、ジンバブエ、レソトの17か国から、台湾の17の大学で学ぶ外国人留学生60人が参加した。
 
参加者は決められた5つのテーマから好きなものを選び、5分程度のスピーチを披露する。最も人気だったテーマは「堅持與放棄」(粘り抜くことと諦めること)で、ほかは「幾歳是人生最好的年紀」(人生で最も良い年齢は何歳か)、「如何善用社群媒体」(いかにしてSNSをうまく活用するか)、「我在台湾最擔心的事」(私が台湾で最も心配なこと)、「我眼中的台湾禁忌」(私が考える台湾のタブー)といった、台湾特有の文化、SNSの運用、心の成長といったテーマを扱うものだった。例えばベトナム人の参加者は、「我眼中的台湾禁忌」(私が考える台湾のタブー)をテーマに選び、台湾では月を指さすことがタブーで、子どもがそうすると、大人は必ず「耳を切り落とされてしまう」と注意することを紹介。また、自作のQRコードで台湾の10大タブーを整理するなどの工夫を凝らして熱弁を奮った。「我在台湾最擔心的事」(私が台湾で最も心配なこと)をテーマに選んだロシア人留学生は文化の違いについて最も心配していると指摘し、その具体例としてロシアではグラジオラスを尊敬の念を込めて教師に贈るものだが、台湾では(白い)グラジオラスは葬式に使うことを紹介した。
 
審査委員長を務めた彭妮絲教授は、今回のスピーチはどれも素晴らしく、発音や抑揚、緩急もはっきりしており、スピーチの内容に応じてトーンを調整していたと評価。また、多くの国の言語は「四音」を持たないが、今年の参加者は発音が素晴らしく、スピーチに臨む姿勢もよかったと述べた。彭教授は最後に、「1位は1人にしか与えられないが、今日最後まで頑張った学生たちは誰もが1位だと思う。これからも真剣に学習に取り組み、努力を続けて欲しい。そして来年のコンテストではぜひ1位を取って欲しい」と述べた。
 
また、国立国父紀念館の王蘭生館長は、「今年は本館が工事のため使用できず、初めて外部での開催となったが、工事終了後は再び本館で開催し、且つ台湾語部門を設置することも検討している。コンテストの多様化を図ることで、国父・孫文の博愛精神を実践したい。コンテストというプラットフォームを通して交流を深め、台湾文化を理解し、且つ母国の文化を他国の留学生と共有することで、世界各地からやってきた学生たちがより台湾を愛せるよう願っている」と述べた。
 
入賞者は以下のとおり。
 
1位:権致清(米国)/賞金2万元
2位:柯靖威(米国)/賞金1万6000元
3位:博艾莉(米国)/賞金1万2000元
4位:欧彬格(オランダ)/賞金8,000元
 
佳作(6名)/賞金6,000元
范莉雅(インドネシア)
歩懐佳(米国)
張坤(米国)
雷奕昇(米国)
陳寧河(タイ)
藪田有沙(日本)
 

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