2024/11/21

Taiwan Today

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高松宮殿下記念世界文化賞、演劇・映像部門で台湾のアン・リー監督が受賞

2024/11/20
第35回「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式典が19日、東京都内のホテルで開かれ、演劇・映像部門のアン・リー(李安)監督を含め、5部門5人が受賞した。台湾人が同賞を受賞するのは初めてのこと。写真は常陸宮妃華子殿下から顕彰メダルを授与されるアン・リー監督。(中央社)
日本美術協会が主催する第35回「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式典が19日、東京都内のホテルで開かれ、演劇・映像部門のアン・リー(李安)監督を含め、5部門5人が受賞した。アン・リー監督は台湾南部・屏東県生まれで、現在は米国で活躍する。『ブロークバック・マウンテン』(2005年)や『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012年)で米アカデミー賞監督賞を2度受賞している。
 
19日に行われた授賞式典には、日本の岸田文雄前首相、女優の鈴木京香さんなど約220人が来賓として出席した。台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(駐日大使に相当)、文化部駐日本台湾文化センターの曽鈐龍主任らもお祝いに駆けつけた。李駐日代表は、「アン・リー監督はこれまでにさまざまな賞を得てきたが、この『高松宮殿下記念世界文化賞』を受賞した台湾人はこれが初めてであり、その意義は重大だ。全国民の誇りだ」と喜んだ。
 
日本美術協会の総裁である常陸宮殿下は所用のため欠席したため、常陸宮妃華子殿下が受賞者5人に顕彰メダルを授与した。今年の受賞者は演劇・映像部門のアン・リー監督のほか、絵画部門のソフィ・カルさん(フランス)、彫刻部門のドリス・サルセドさん(コロンビア)、建築部門の坂茂さん(日本)、音楽部門のマリア・ジョアン・ピレシュさん(ポルトガル/スイス)となっている。
 
また、受賞者の選考は、国際顧問の米国のヒラリー・ロダム・クリントン元国務長官、イタリアのランベルト・ディーニ元首相、ドイツゲーテ・インスティトゥートのクラウス=ディーター・レーマン前総裁などが中心となって候補者を推薦。その推薦リストに基づいて、日本の選考委員会が受賞候補者を選び、日本美術協会理事会が最終決定した。
 
日本美術協会は1887年発足の日本で最も長い歴史を持つ文化財団。1988年に協会設立100年を記念して、「高松宮殿下記念世界文化賞」を創設した。世界の芸術家を対象に毎年、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門の受賞者に感謝状、メダル、賞金1500万円を授与している。
 

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