2024/11/22

Taiwan Today

政治

オランダ下院、台湾と欧州諸国の投資協定協議開始を支持するようオランダ政府に呼びかけ

2024/11/21
オランダ第二院(下院)は19日、民主66党(D66)所属の国会議員で、国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)のオランダの共同代表であるヤン・パテルノッテ氏が提出した台湾に友好的な動議を可決した。(外交部)
オランダ第二院(下院)は19日、民主66党(D66)所属の国会議員で、国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)のオランダの共同代表であるヤン・パテルノッテ(Jan Paternotte)氏が提出した台湾に友好的な動議を可決した。この動議の内容は、台湾と欧州諸国が投資協定の締結に向けた正式な協議を開始することを支持するようオランダ政府に呼びかけるというもの。台湾の外交部はこれについて「心から歓迎し、感謝する」とするコメントを発表した。
 
この動議はまた、オランダが半導体産業や欧州最大の港湾を持つことを理由に、台湾と良好な関係を築き、また地域の安定を維持することはオランダの国益にとって非常に重要であること、中国の台湾に対する脅威が次第に高まる中、中国と台湾の衝突によってもたらされる経済的損失は、金融危機や新型コロナウイルスのパンデミックの総和を上回る可能性があることなどを指摘。台湾との経済関係を深化させることは、現状維持を願う欧州のメッセージを中国に対して明確に伝えることになると述べている。
 
外交部によると、オランダ国会による台湾支持の熱量は年々増大している。オランダ下院が台湾に友好的な動議を可決するのは今年に入って4度目のこと。オランダ下院は今年、台湾の国際参与を支持する動議のほか、今年5月に中国が台湾周辺で軍事演習「聯合利剣-2024A」を実施した際には、欧州連合(EU)や理念の近い国々とともに台湾を支持するようオランダ政府に呼びかける動議を、今年の国連総会開催時期には、1971年の国連総会で採択された「アルバニア決議」について台湾の国際参与を排除するものではないとする動議を可決している。このほか、オランダ下院は今年10月下旬、初めて正式な訪問団を台湾に派遣しており、こうしたことは台湾とオランダの実質的な関係が緊密且つ友好的であることを示している。
 

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