リトアニア訪問中の外交部の林佳龍部長(外相)は現地時間20日、台湾駐リトアニア代表処(リトアニアにおける中華民国大使館に相当)開設3周年を記念する晩餐会に出席した。
この晩餐会は、台湾側とリトアニア国会の親台湾派議員グループ代表を務めるMatas Maldeikis議員が共同で主催した。台湾の立法委員である王定宇氏や、「台湾卓越無人機海外商機聯盟」の胡開宏主席が率いる台湾の無人機産業関係者、それに過去に台湾を訪問したことがあるViktorija Čmilytė-Nielsen議員をはじめ、リトアニアの多数の国会議員らが出席した。
林部長はこの席で、多くのリトアニア国会議員が台湾に対して揺るぎない支持を示していることに感謝し、「権威主義国家が勢力拡大を試みている。この挑戦を前にして、民主国家は一致団結しなければならない。とりわけ台湾とリトアニアは民主陣営の最前線に位置し、中国あるいはロシアといった権威主義国家の脅威に直接さらされている。ゆえに関係を深め、手を取り合って協力していかなければならない。台湾とリトアニアは互いに必要不可欠なパートナーだ」と訴えた。
林部長はまた、台湾とリトアニアが経済・貿易、投資分野で関係を深めていることや、半導体、ウルトラファーストレーザ、バイオテクノロジー、新エネルギー分野での協力ですでに進展がみられることを指摘した上で、今回は台湾の無人機業者19社がリトアニアを訪問しており、台湾とリトアニアの関係に新たな進展があり、それが両国の平和と繁栄を促進できるよう期待を寄せた。
林部長はさらに、「台湾は世界の民主国家の中でも信頼に足るパートナーだ。自由市場経済とトップクラスのテクノロジーによる基盤を持ち、高い競争力を持つだけでなく、世界経済にも大きく寄与している。台湾とリトアニアの関係が深化し、民主主義のレジリエンスを強化し、互いの繁栄を促進して、我々が共有する核心価値を守っていきたい」と述べた。