頼清徳総統は28日午前、南米パラグアイのルベン・ラミレス・レスカノ(Rubén Ramírez Lezcano)外相とその訪問団一行の表敬訪問を受けた。ラミレス外相は今年5月、同国のサンティアゴ・ペニャ大統領に同行し、台湾で行われた頼清徳総統と蕭美琴副総統の就任式典に出席している。それからちょうど半年が経つタイミングでラミレス外相が再び台湾を訪問したことについて頼総統は、「ラミレス外相本人の台湾に対する友好のみならず、台湾とパラグアイのゆるぎない絆を示すもの」だとして歓迎した。パラグアイは南米で唯一、中華民国台湾と正式な外交関係を持つ。一行は今月27日から30日まで台湾に滞在している。
頼総統はまず、ぺニャ大統領とパラグアイの政府が台湾の国際参与を強く支持していることに謝意を示した。同時に、ペニャ大統領が今年の国連総会で開催された「未来サミット」や一般討論演説で、台湾のために行った力強い発言に非常に感動したと伝えた。ラミレス外相も今年の国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)の年次総会や国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)において、台湾の参与を求める書簡に自ら署名するなどした。頼総統はこうしたことについて「国民を代表して深く感謝する」と述べた。
頼総統はまた、近年台湾とパラグアイが、教育、医療・公衆衛生、農業・畜産、女性のエンパワーメントなどの領域でいずれも緊密な連携を展開していることに言及。これからも、両国の共同プロジェクトがただ継続するだけでなく、深みをより増すことで、その効果を最大限に発揮し、両国国民のために最大の福祉を生み出せるよう期待していると述べた。
これに対してラミレス外相は、外務省に入って11回目、外務大臣としては5回目の台湾訪問だとした上で、台湾にやってくるたびに、以前よりもさらに繁栄し、近代化が進み、進歩した台湾を見ることができると述べた。そして、ペニャ大統領からの伝言として、「パラグアイの台湾に対する友好と支持は揺らぐことなく、これからも深化し続けるだろう」と伝えた。
ラミレス外相はまた、台湾とパラグアイによる戦略的協力のパートナーシップが、人々の暮らしをより良くし、国がより強大になるよう期待していると述べ、双方は公衆衛生、教育、農業・畜産、交通、科学技術、経済・貿易等の分野で効果的、迅速かつ適切な交流と協力を展開しており、これらはすべて両国間の友好の重要性を裏付けるものだと述べた。
ラミレス外相はさらに、台湾が長期にわたりパラグアイに各分野で実質的な協力や支援を行い、周辺地域及び全世界に対して、67年間の外交関係が象徴する意味の大きさをアピールしていることに感謝。最後にペニャ大統領からの伝言として、パラグアイと中華民国台湾の外交関係はこれからも深化し、途切れることはないとした上で、これからもさまざまな国際会合で台湾のために発言していくことを約束した。