台湾の経済政策の策定などを担う国家発展委員会は今月2日から8日までの期間、数位発展部(デジタル省)、台達電子(デルタ電子)、瑞昱半導體(リアルテック・セミコンダクター)、ロジクール、NVIDIA(エヌビディア)、台北市コンピュータ協会(TCA)、国立台湾大学、国立台湾師範大学、国立台湾科技大学などとともに訪問団を組織してインドの都市バンガロールを訪れ、現地で台湾留学・ジョブフェアを3回開催した。フェアには合計2,000人以上が参加した。
AI及び半導体など台湾の重点産業に必要な人材を発掘するため、国家発展委員会はまず台湾企業の人材需要の現状を確認した上で、ビッグデータを用いて外国人材の分布状況を分析。その結果、米シリコンバレーと印バンガロールにAIや半導体人材が多いことを発見した。このため、この2か所でオンライン・オフラインの両方を使って、全方位的な人材発掘を行うことを決めた。
国家発展委員会が今回フェアの開催地に選んだのは、バンガロールにあるR. V.カレッジ・オブ・エンジニアリング、BMSカレッジ・オブ・エンジニアリング、プレジデンシー大学だ。台湾での就業と就学の両方に対応するフェアで、国立台湾大学など3つの大学が大学の特色、留学の資源などを紹介し、インドの若者に対して台湾留学を呼びかけた。このほか、台湾から9社がジョブフェアに参加。台湾企業のインド法人、台湾本社、それに外資系企業など3つのタイプの求人を紹介した。