記者会見に出席した交通部観光署(日本の観光庁に相当)の林信任副署長によると、今後、旅館やホテルの星評価には、プラスチック削減効果の項目も追加され、一定の基準を満たさない場合、星の数が減らされる可能性も否定できないという。
林信任副署長はまた、「以前の宿泊施設に対する星評価には、アメニティの提供などのサービス要件が含まれていたが、これらは環境保護の原則にそぐわなくなった。そのため今年、関連する基準が改訂された。以前はアメニティの無償提供が評価の上で加点となったが、現在は減点対象となる。プラスチック削減政策に沿って、来年から新たな基準に従って評価されることになる」と説明した。
観光署は、「一次用旅宿用品限制使用對象及實施方式(使い捨てアメニティの使用制限対象および実施方法)」規制の施行に合わせて、台湾の宿泊施設事業者のサステナビリティに向けた取り組みを推進する。同規制は、昨年既に公布されており、2025年1月1日の施行までが、事業者に与えられた準備期間となっている。
また、世界で環境経営の重要性が高まる中、旅行・宿泊業界のアフターコロナの状況も考慮し、5月16日に「星級旅館評鑑作業要点(宿泊施設の星評価要点)」の改正案も公布され、7月1日から施行された。