中国大陸から訪れた金門島ツアーの様子。交通部観光局は今後、離島観光PRのため福建省の旅行業者を視察に招聘する計画だ。
中国大陸福建省住民による、中華民国台湾の離島、金門島と馬祖島、澎湖島への自由旅行が29日から全面的に可能となる。福建省と同3島の間では従来から「通航、通商、通信」の直接往来「小三通」が認められているが、今回の台湾海峡両岸の窓口機関の協議で、福建省住民に限り、所得などの条件や1日当たりの上限人数といった制限が撤廃された。ただ、滞在期間は到着日の翌日から15日以内とし、3島を経由しての台湾本島への旅行は認められない。
行政院大陸委員会(陸委会)は、両岸交流において離島3島が架け橋として重要な役割を果たしてきたとしたと評価。政府は離島の発展を考慮し現地住民の要望に応えるため、他地域に先駆けて中国大陸からの観光客に関する規制を緩和したと説明した。
陸委会はまた、同措置の実施後しばらくは旅行者数が急増することはなく、徐々に活発化することで、すべての人が恩恵を享受することができるとの見通しを示した。