漁業署はマグロの漁獲で台湾は国際的な規範を遵守していると主張した。(中央社)
国際的な環境保護団体、グリーンピース台北事務所は9日に記者会見を開き、世界で流通するマグロは6割は中西部太平洋からのものだとした上で、4種のマグロのうち3種が乱獲で絶滅に瀕しているにもかかわらず、中華民国台湾の漁船トン数は過去10年近くで8000トン近く増えているとして、台湾が国際社会に呼応して漁獲高を50%減らすよう訴えた。同団体は政府が燃料補助などを通じて遠洋漁業能力の拡大をサポートしていると政策を批判。
これに対し、行政院農業委員会漁業署は9日、燃料補助を受ける遠洋漁船は多くないと反論、ここ数年、中西部太平洋だけでマグロ専門の遠洋延縄漁船が35%、トン数も30%あまり減ったことを統計資料で示し、「すべての作業は国際的な規範を遵守している」と強調した。漁業署では、現在もっとも関心を呼んでいるマグロの漁獲問題について各国際組織はいずれも厳格な規範を有していると指摘、台湾もこれに人的資源を投入、関連法律の執行も強化しており、割り当てられた量を超える漁獲を防いでいると説明した。