行政院大陸委員会の劉徳勲スポークスマンは、香港の規定緩和を歓迎しながらも、あくまでビザの相互免除を目指していく考えを示した。(中央社ニュースサイトより)
香港当局は10日、台湾の人たちが「台胞証」を用いて香港に入境する場合にビザ無しで滞在可能な日数を現行の7日間から30日間に拡大すると発表した。9月1日に実施する。また、台湾の人たちを対象に、インターネットを通じての事前ビザ申請を無料で受け付ける考えも明らかにした。
香港当局の発表に対し、行政院大陸委員会の劉徳勲スポークスマンは10日、香港当局が台湾の人たちは将来、インターネットを通じてビザの申請が無料でできるようになるとし、「台胞証」でのビザ無し滞在期間を7日間から30日間に拡大したことは、台湾と香港の関係改善後の新たな動きだと評価。大陸委員会としてはこれらの新措置が早期に実施できるよう、香港当局が一日も早く詳細を明らかにするよう希望し、同時に互恵原則の下、ビザの相互免除措置実現に向けて一層の努力をしていくと述べた。
「台胞証」(「台湾居民来往大陸通行証」)とは、台湾の人たちが中国大陸を訪れる際に必要となる、北京当局発行の「通行証」。台湾の人たちは中華民国のパスポートで香港に入境することも可能だが、現在は旅行会社を通じて事前にビザを取得することが必要。