中華白イルカの生息環境を守る取り組みはすでに進行中だ。(行政院農業委員会屏東林区管理処ウェブサイトより)
行政院農業委員会は13日、「中華白イルカ野生動物重要生息環境計画」は5月11日に野生動物諮問委員会が了承済みで、現在は同環境の境界に対する測量と区画決定への作業が進められていると説明した。
農業委員会では2009年3月4日、中華白イルカを「絶滅に瀕している野生動物」に指定。ただちに始めた研究と調査により、中華白イルカが台湾本島の西部沿岸に極めて近い細長い海域、北は苗栗龍鳳漁港から南は台南将軍港まで、西は水深32メートル(主には15メートル)までの範囲で生息していることがわかった。目撃率が比較的高いのは苗栗県の南から彰化県の北、ならびに雲林県麦寮港の南から外傘頂の北西の沿海。生息しているのは75頭から100頭と見られる。
農業委員会は2010年9月に「中華白イルカ保護方案」をまとめ、中華白イルカが直面する生息地の破壊、汚染、海中騒音、漁具による傷害、淡水量の減少などの問題への対策を提示すると共に着実にこれを実行。今年2月15日には、「中華白イルカ野生動物重要生息環境計画」をまとめ、5月11日には野生動物諮問委員会が了承した。