2024/12/27

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台風洪水センター設立、災害防止技術目指す

2011/08/18
台湾は大雨による洪水、土砂崩れ、土石流などの被害が深刻。台風洪水研究センターには雨量の正確な予測技術などが期待される。(中央気象局ウェブサイトより)
台風と大雨災害のリスクを抑えるための重要技術の開発を強く推し進めるため、国家実験研究院は17日、台湾台風洪水研究センターを設立した。今後、「数値による気象シュミレーション」、「先進的な観測技術」、「定量降雨予報」、「大気水文統合シミュレーション」の、防災のカギとなる四大技術の研究と発展に取り組み、台湾における台風と水害に対する予測と警戒、対応の能力向上に協力する。 台湾台風洪水研究センターでは現在、「台風定量降雨数値モデル・システム統合予報」の実験を進めており、来年には予測技術と数値の信頼度をほぼ確定可能で、中央気象局の気象予測を助けられるとしている。同センターではまた、「移動式風雨観測実験レーダー」と「水文観測試験流域」の設置も計画しており、集中した観測と高能率の模擬分析を通じて、向こう3時間以内の、より精密な定量降雨予想技術を開発するとしている。 中央気象局の統計によると、1897年から2010年までで、台湾には毎年平均で3.57個の台風が襲来している。ここ40年間における台風と水害による損失は年平均で174億台湾元(約464億日本円)に上る。

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