政治
来年度予算案は財政赤字3割減、社会福祉支出が最大
2011/08/19
行政院は18日、2012年度中央政府総予算案を閣議決定した。歳入は今年と比べて5.1%増の1兆7295億元(約4兆5610億日本円)、歳出は8.4%増の1兆9390億元(約5兆1135億日本円)。歳入から歳出を差し引いた赤字幅は今年と比べて33.1%減る。
最大の支出は今年に続いて社会福祉予算の4072億台湾元(約1兆739億日本円)。今年に比べて10.6%、389億台湾元増えて全体の21%を占める。国民年金保険、全民健康保険の政府負担分が加わった他、育児補助や労働者の保険加入補助経費などが増えた。二番目に多いのは教育科学文化予算の3674億台湾元(約9689億日本円)。今年に比べて56億台湾元の増で全体の18.9%。次いで国防予算の3096億台湾元(約8165億日本円)で全体の16%。233億台湾元の増ながら、馬英九総統の目指すGDP(国内総生産)の3%には達していない。
来年の国債発行額は3103億台湾元(約8183億日本円)で、未償還残高は5兆1377億台湾元(約13兆5500億日本円)となる。過去三年の平均GNP(国民総生産)の37.3%となり、法定上限の40%に若干近づく。
この予算案は8月末には立法院に送られ審議を受ける。