国防部は、中共の戦闘機の海域上空での飛行時間および航空図を示し、報道が事実と異なることを説明した。(中央社)
国防部は22日、同日付台湾紙「蘋果日報」が2面を割いて「中国大陸のスホイ30戦闘機が6月29日、台湾東部の外海に飛来した」と報道したことについて、「同紙の報道内容は虚構であり、事実とはまったく異なる」と強く表明した。
同部は、「蘋果日報」から先週この件についての問い合わせがあった際に、「観測された内容、6月29日の上空の情況、中共戦闘機が海域上空を飛行した時間と航空図、わが国が関連諸国に調査した結果、これらすべての要素が、同紙が入手した情報は事実とはまったく異なることを示していると明確に伝えた」と説明した。
国防部によると、「6月29日の中共スホイ戦闘機2機が台湾海峡の中間線を越えた件は、同戦闘機が恒例の飛行訓練の際に、国籍不明の飛行物体を警戒するために2分間中間線を越えたもの」である。また、その後すみやかに引き返したとし、「中共戦闘機の飛行実態については国軍はすべて厳密に把握している」と説明した。
同部はまた、「蘋果日報」について「事実ではない伝聞をリソースとして退役将校や立法委員などにインタビュー取材することで、社会の一般大衆を誤った方向に導いており、新聞メディアの道徳と専門職としての素養に欠ける」と強く批判、厳粛に抗議するとともに遺憾の意を示した。