記者会見に臨む米マイケル・シーファー国防副次官補。(中央社)
米国防総省が24日発表した中国の軍事力に関する年次報告書は、中共が空・海での実力を強化し、台湾海峡の安全保障情勢は依然として深刻な課題に直面していると説明した。これに関し、国防部は25日、国軍が国家の安全を維持する立場に基づいて軍備の整備を強化するほか、米国がすみやかにディーゼル・エレクトリック潜水艦、F-16C/D戦闘機、(現在保有する)F-16A/B戦闘機のバージョンアップの3項目の調達計画に同意し、われわれが堅実な防衛力を構築するのに協力するよう呼びかけていくと表明した。
国防部は、「中共軍が軍備の現代化を進め、(台湾海峡)両岸の軍事バランスは悪化し続けている。両岸関係は改善しているものの、中共の対台軍事的脅威だけが消えず、しかも軍備の現代化の重点は、対台作戦準備の加速を主要な任務としている。同時に外国の軍事介入を威嚇し停滞させ、阻止するのに十分な軍事力に発展させている。着実な国防力を備えることでのみ国家の安全を保障できるのだから、中共の軍事力の発展に直面し、国軍は今後、軍備整備作業を積極的に強化する」と指摘した。
国防部はさらに、アジア太平洋地域の平和と安定を維持するため、国軍が馬英九総統の設けた「両岸和解の制度化」、「国際社会の発展に対する台湾の貢献の強化」、「国防と外交とのリンク」という3本の防御線を遵守し、「小さいながらも洗練され、強く、優れた」国防力の構築を目標に取り組むと指摘した。「堅固な防衛、有効な威嚇」の戦略構想の指導のもと、国軍は「イノベーションと非対称(戦力)」の思考をもって、力を合わせ軍備作業を進め、「小を以って大に対抗する」という効果を発揮し、中共軍が軽率に戦端を開くことのないよう期待するとしている。
国防部は、中共軍事力の発展に直面し、同部は国防のモデルチェンジを図り、堅実な国防力を構築、国防予算の効果を最大に発揮し、積極的に「国家安全の守護者」の役割を果たし、台湾海峡の平和と安定の堅固な後ろ盾になると強調した。