美しい夜景も台北市の魅力の一つ。(陳主建撮影、中華民国交通部観光局提供)
香港で編集されているアジアのオンライン旅行雑誌「Smart Travel Asia」の最新調査によると、台北市が2011年のアジアのリゾートランキングで圏外から10位にランク入り、ビジネス都市ランキングは昨年と同じ7位だった。ビジネス都市としては10位の東京やバンコクを上回る好成績だ。
リゾート地としての台北市は、実際に訪れたことのある投票者の感想によると「グルメ」が最も魅力的だという。台北市政府の趙心屏・観光伝播局長はこれについて「台北にはリーズナブルな屋台から、ミシュランの星付きの豪華レストランまで何でもそろっている」と指摘。また、ナイトマーケットでも趣向を凝らし、寧夏夜市(大同区)の20店の老舗のメニューが一度に味わえるセット「千歳宴」や、士林夜市(士林区)の同様のセットメニュー「百匯宴」などが好評を博していると述べた。さらに最近では、同局の主導で生まれた、歴史や文学を交えたメニュー「台北儒家菜」も注目を集めている。
また同局統計によると、ビジネス都市としては、2008年1月1日から今年7月20日までの間に、388項目の国際会議や見本市を開催、海外から60万人が訪れ、124億台湾元(約324億円)の経済効果をもたらした。
趙局長は、「台北市はさまざまな観光資源を通じ人情や文化が感じられると同時に、公共交通網や無線LAN網が発達。観光客は親しみやすさと便利さを都市の魅力として実感している」と説明した。