第7回「江・陳会」の成果を報告する、江丙坤・海基会董事長(左)と、頼幸媛・陸委会主任委員(右)。(中央社)
行政院大陸委員会(陸委会)はこのほど、台湾の対中国大陸窓口機関・海峡交流基金会(海基会)の江丙坤董事長(理事長)と、中国大陸側・海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長との7度目の会談、「江・陳会談」での成果を発表した。その中で、今回は「海峡両岸原子力発電安全協力協議(協定)」を締結し、今後の「投資保護協議」の締結に向けた段階的な交渉と、産業協力の強化について、中国大陸側と共通認識を達成したと説明した。
陸委会は、「これまでの世論調査によると、両岸の制度化された交渉メカニズムは高い評価を受け、8割近くが引き続きこの協議を通じて両岸交流に関する議題を処理していくことを支持、6割近くがこれを通じて調印された各項目の協議の結果が台湾の全体的な発展に寄与するとの認識を示している」と指摘した。また、両岸経済協力枠組み協議(ECFA)など、これまで締結された各協議は、すべて世論調査で5~8割の満足度を得ていると説明した。
さらに、両岸間の協議は公開・透明の原則を堅持し、民意を十分に尊重すると陸委会は表明。今後も対等で尊厳を持った態度で、両岸の対話と協議を進めていく方針を示した。