中華民国(台湾)と韓国による現行の航空協定は、駐韓国台北代表部と、駐台北韓国代表部によって2004年9月に締結されたもの。中華民国外交部は11日、11月10日から11日にかけて、双方の代表が韓国のソウルで協議し、台北松山空港とソウルの金浦(キンポ)空港とを結ぶ路線の開設と、台湾桃園国際空港と韓国の仁川(インチョン)国際空港間の旅客輸送量を増やすことで合意したと明らかにした。
双方は、2012年3月末の国際航空運送協会(IATA)夏季航空ダイヤより、それぞれが指定する航空会社が搭乗人数200人以下の航空機を用いて、台北松山-ソウル金浦間で週7便を運航することで合意。また、台湾桃園国際空港と韓国仁川空港間の輸送量を週1000座席増やし、現行の週4500座席から5500座席に拡大する。
台北松山空港とソウル金浦空港はいずれも首都の中心に位置する空港。同路線開設で、旅客により多くの選択肢を提供することになる。また、桃園-仁川路線に比べて地上での移動時間が短くてすみ、利用者の利便性が高まる。
「台北松山-ソウル金浦」路線は、「台北松山-中国大陸の上海虹橋」と「台北松山-日本の東京羽田」路線就航後に残っていた、「東北アジア黄金航空圏」最後の路線であり、その開設は中華民国と韓国のビジネス旅行の時間を短縮できるばかりでなく、両国人民の交流にも寄与、さらには東北アジアの活発な商業活動によりスピーディーな航空ルートを提供するものとなる。