2024/12/27

Taiwan Today

政治

東沙島の海水淡水化プラント、機能改善工事完了へ

2011/12/01
研究施設でもある東沙管理ステーションは、持続可能な生態、省エネ、エコ志向の「グリーン建設」のコンセプトで設計され、太陽光発電、排水・汚水処理、雨水収集などの設備を備える。(内政部営建署サイトより)

南シナ海に位置する東沙島で、東沙環礁国家公園管理処が進めていた、海水淡水化プラントの機能改善工事は、年内にも完了する見通しだ。東沙島には珊瑚礁など生態系の保護や管理の業務に就く職員がおり、これまで生活用水は地下水を汲み上げ淡水化プラントを通じて淡水化していたが、主に洗濯などに使われ、飲用水は台湾本島から送られるペットボトル詰めのミネラルウォーターが主だった。管理処では職員の生活水準を向上させるとともに、持続可能な環境の実現を目指し、老朽化した淡水化プラントの機能改善工事を進め、完了後は職員に安全で十分な飲食用水を提供できるとともに、ボトル詰めの水の消費や、運搬回数も減らすことができる見通しだ。

管理処は大気中の二酸化炭素の濃度上昇や温暖化、海水の酸性化、海面の上昇など地球環境の変化に伴い、島嶼と陸地域の生態保護がより困難となっていることで、設備面でも大きなリスクに直面している。管理処は二酸化炭素の排出量を減らしながら、環境の保護・管理の作業を強化、生態系の保護と抵抗力・回復力の増強を図り、島での生活と自然の調和を目指す。

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