2024/12/27

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台湾初の国家自然公園「寿山国家自然公園」がオープン

2011/12/05
国家自然公園に昇格した寿山国家自然公園には、営建署の職員や公園警察も派遣される。(高雄市政府提供、中央社)

台湾初の国家自然公園、寿山国家自然公園(高雄市鼓山区)が6日オープン、午前8時30分から内政部営建署による開園式が行われる。寿山公園を前身とし、今年11月1日に国家自然公園に昇格したばかり。

同地区は台湾の西南平野の軍事的な重要地点に位置し、長期に渡り管制基地として機能していた。このため、高雄市という開発の進んだ地域にありながら、生い茂る森林を残し、動植物と地質・地形が織り成す景観を生んでいる。隆起した珊瑚礁上の森林相やタイワンザル、石灰の洞窟、鳥類や昆虫まで豊かな自然を見ることができる。地質は隆起した珊瑚礁から成る石灰岩で、険しい起伏と深い洞窟が作り出され、尾根は高雄市内に広がる。高所からの眺めもよく、旗後灯台から台湾海峡、高雄港の埠頭(ふとう)まで見渡せる。このほか、昔の先住民族が生活していた空間として、貝塚などの遺跡も残されている。

営建署によると、これまで2年をかけ、資源の調査や地元の意見調整、NGOとの話し合い、専門家との相談を重ね、同公園を国家自然公園とすることで合意を形成した。同時に、国家公園法を改正し、法的根拠を整備、全国で初めてのボトムアップ方式による国家自然公園の誕生が実現した。同公園の範囲は、寿山、半屏山、亀山、左営旧市街、打狗英国領事館、旗後山などをカバーする。

開園式では、寿山公園の特色を紹介するほか、国家公園合同テーマ特別展として、墾丁、玉山、陽明山、太魯閣、雪霸、金門、東沙環礁、台江といった8つの国家公園の特色なども展示で紹介する。

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