台北松山、桃園(第二ターミナル)、高雄の台湾の主要3空港では来年1月1日から、出入国審査場に自動化ゲート「e-Gate」を正式に導入する。自動旅券(パスポート)審査と生体認証のシステムを結合させることで、渡航者は最短12秒で出入国審査を終えることができる。
現在多くの出入国審査場では出入国審査官が、スタンプ押印、審査、便名などの情報入力といった業務を行っている。今後渡航者は、事前に自動化ゲートに登録しておけば、ゲートを通過するだけで出入国審査が完了する。現在試行中で、登録人数は既に13万6,000人に達し、来年末までには100万人を突破する見通しだ。
移民署によると、入国のステップは、旅券を読み取り機にセットし、身分を確認したのち、生体認識システムの認識エンジンが眼球の距離など顔の特徴を認識することで完了する。このシステムの誤認率は10万分の1。整形などで認識できない場合は指紋による認識も可能で、それでも認識できない場合は審査官が審査する。
登録するには、空港に設置された自動化ゲートの登録受付カウンター(8:30~17:00)で旅券または健康保険カードなど身分証明書類を持参の上、書面に署名(押印)申請し、指紋押なつと自動写真撮影を行う。登録は1分半から3分で完了する。
システムは事前旅客情報システム(APIS、Advance Passenger Information System)とリンクし、指名手配犯の認識もできる。APISの機能は安全で便利な出入国管理の環境作りに役立っている。