交通部観光局の13日発表によると、11月の海外からの観光客数は前年同月比17.08%増の延べ61万9,343人に達し、これまで最も多かった今年4月の55万人を一気に上回り、単月として過去最高となった。今年1~11月累計では前年同期比7.99%増の543万8,890人となった。
観光局によると、主要な海外市場が軒並み成長し、特に日本の13万538人(前年同月比23.69%増)、中国大陸の21万3,144人(同29.13%増)がともに単月の過去最高を記録した。日本市場では年末に向けたPR計画が奏功、中国大陸市場では主力の省や市、ツアーを催行する旅行社へのPRを強化したことが大きな伸びにつながったと同局はみている。
その他各国・地域に対してもそれぞれマーケティングを強化し、香港・マカオが10.08%増、韓国が6.89%増、シンガポールが27.82%増、マレーシアが11.54%増と軒並み成長した。景気低迷が伝えられる欧米からの観光客も、米9.77%増、欧州14.94%増となった。
観光市場の活況を受け、宿泊施設への投資も活発化している。2008年下半期以降に新設、または設備更新を行い、2015年までにオープン(リニューアルも含む)する施設への投資総額は2,800億台湾元(約7,214億日本円)に達した。また、1~11月の海外からの観光客による付加価値税の払戻し申請額は5億1,300万台湾元(約13億2,200万日本円)と、前年同期比で9.6%伸びた。税の払戻し申請が可能な商品について海外観光客の消費総額は推計102億6,000万台湾元(約264億3,400万日本円)に上る。