馬英九総統は19日夜、北朝鮮の情勢変化を受けて記者会見を開き、国際関係、台湾海峡両岸情勢、ならびに経済面での影響の三方面から政府の対応を説明した。
国際関係について馬総統は、韓国、日本、アメリカ、ロシア、中国大陸のいずれもが北朝鮮の情勢に対する関心を強めており、中華民国政府も当面、関連諸国と緊密な連絡を保つと説明。また、台湾海峡両岸情勢については、現時点では安定しており、情勢変化には注意するものの、戦備の強化はしないと述べた。また、経済面での影響については、中央銀行と政府の関連省庁が内外の動向を注視していると説明した。
馬総統は、北朝鮮と東アジア情勢の変化に向き合い、我々はアジア太平洋諸国が地域の安定と安全を維持するよう呼びかけると述べると共に、北朝鮮の政局の変化とその影響、及び朝鮮半島の情勢について政府は24時間体制で関心を払っていくと強調した。
また、中華民国外交部は、北朝鮮の最高指導者、キム・ジョンイル総書記死去の知らせを受けて直ちに緊急対応チームを設置、韓国に居住する華僑や留学生、台湾企業関係者らと連絡を取り、現地の情勢変化と身の安全に注意するよう求めた。
国防部では、国軍は通常の態勢を維持すると共に、北朝鮮及び韓国周辺の事態の進展に注意し、必要に応じて適切な対応措置を採るとしている。