中央選挙委員会(中選会)は12日、韓国の中央選挙管理委員会と、双方の協力に関する合意事項をまとめた了解覚書(MOU)を締結した。今後、双方の力とリソースを連動させることで、民主的な選挙手続きと政治文化の発展を促し、民主的な体制・手続きをさらに強化すると同時に、良質な政治の実現を目指す。
このMOUは双方を代表し、中選会の劉義周副主任委員と、韓国中央選管の文相富事務次長が締結に当たった。
劉副主任委員は締結後、「過去におけるわが国と韓国の民主主義への移行の流れは類似しており、公平で自由な選挙を定期的に行うことで代議制民主主義を実現し、アジアの新興民主主義国家の規範となっている。『民主主義』と『選挙』により共同でアジア各国と相互に学び高め合いたい」と述べた。
MOUの目標達成に向け、双方は選挙事務の各項目における交流を計画し、各国・地域組織・国際組織(NGOや報道機関を含む)と協力しつつ、民主主義体制・手続きを発展させ強化する方針だ。
了解覚書締結のため訪台した韓国中央選管の文事務次長率いる一行は、台湾で14日に行われる選挙の視察も行う。中選会によると、韓国のほか、フィリピンやタイ、モンゴル、スリランカ、メキシコの計6カ国の選挙管理当局が台湾での選挙の視察に訪れている。