中華民国(台湾)外交部は、第13代総統選挙における馬英九総統の再選と、立法委員選挙が円滑に終了したことに対し寄せられた各国からの祝辞について、感謝の意を表明した。
外交部によると、米ホワイトハウスが米東部時間14日午前に談話を発表するとともに祝辞を寄せた。談話では馬総統の再選および、台湾の人々が総統選と立法委員選挙を円滑に終えることができたことを祝い、台湾はアジアでも最も成功した民主主義のケースの一つとして挙げられ、今回の選挙であらためて民主主義制度の強固さと活力を発揮したと指摘した。また米国は今後も台湾と協力し、共通の利益を生み出したいとした。
米国務省も祝賀声明を発表し、台湾が再度、自由で公平な選挙を終えることができたことは、台湾の民主主義にとってまた新たなマイルストーンとなったと指摘した。米国は今後、馬総統および、2政党のリーダーとの協力を期待し、台米間の強い経済関係を確保し人々の交流を維持していく方針はこれまでと変わりないと表明した。
英国のウイリアム・ヘイグ外相は英国時間14日午後3時12分(台北時間同午後11時12分)に祝賀声明を発表した。これによると、台湾海峡両岸が引き続き対話を進め、誤解を解き、それぞれの人々が均しく受け入れることのできる平和的な解決策を模索することを望むと表明した。
日本の玄葉光一郎外相は14日夜、馬総統の当選が決まった直後に談話を発表。「今回の選挙が円滑に行われたことは、民主主義が台湾に深く根付いていることの表れとして評価したい。日本は両岸が対話を続け、関連の問題について直接対話を通じ平和的な解決ができることを期待する」と述べた。また、台日が協力関係を発展させていくよう日本政府は期待していると表明した。また、日本の窓口機関、交流協会の今井正・台北事務所代表は人員を派遣し、祝賀状を届けた。
シンガポール外務省の報道官は14日夜、馬総統の再選を祝うとともに、今後も密接な関係を強化していきたいと表明した。また、両岸が平和と繁栄および次世代の福祉の確保に向け努力していくことを望むとの期待を示した。
カナダのジョン・ベアード外相はオタワ時間14日、「台湾が秩序ある総統選・立法委員選を円滑に終えたことで、台湾の民主主義の力と台湾の人々の民主的な生活への普遍的な支持を示した。カナダ政府は両岸関係が今後も進展し、建設的な対話を通じて両岸の平和と安定を維持することを期待している」と表明した。
欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン外交安全保障上級代表は現地時間14日午後3時50分、EUを代表し祝賀声明を発表、今回の選挙が示した民主主義の価値を評価し、過去4年間における両岸関係の改善を歓迎するとともに、両岸の人々の利益を目指した発展に期待すると述べた。
アフリカにおける重要な友好国、ブルキナファソとガンビアは、14日の選挙結果が明らかになったのちに、それぞれ馬総統と楊進添外交部長に対し、馬総統の再選と選挙が円滑に終了したことを祝う文書を寄せた。ブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領は、両国の良質で活発な友好関係のもとで、パートナー関係を発展させていきたいと述べた。ガンビアのモモドゥー・タンガラ外務・国際協力・在外ガンビア人大臣は、台湾の人々が民主主義の価値の推進に取り組んだことと、常に多元的で民主的な精神と社会経済を発展させてきたことの証だと述べたメッセージを楊外交部長に寄せた。ガンビアのJarjou駐華大使は14日夜、馬総統の当選直後に、自らが団長を務めるアフリカ駐華使節団を代表し、再選への祝賀を述べた。
ソロモン諸島のゴードン・ダルシー・リロ首相、パラオのジョンソン・トリビオン大統領、ツバルのイアコバ・イタレリ総督、ナウルのダブウィード大統領の友好国4カ国の首脳は14日、それぞれ馬総統に文書で祝福の言葉を述べ、今回の選挙結果は、台湾の人々が馬総統の行政チームおよびリーダシップへの信頼を示したものであり、友好で安定的なそれぞれの2国間関係を維持し、台湾への支持を固め、今後も良好な基礎の上に、両国の協力関係をよりよいものとしていきたいとの意向を表明した。
さらに、中南米とカリブ海周辺の友好国、ニカラグア、ホンジュラス、サルバドル、グアテマラ、パナマ、パラグアイ、セントビンセント・グレナディーン、セントクリストファー・ネイビス、ベリーズ、ハイチおよび中米統合機構も台北時間14~15日にかけ、それぞれ、大統領、副大統領、首相など政府のトップからの祝賀メッセージを寄せた。