第13代総統選挙と、第8回立法院選挙の同日選挙は14日、投開票の作業を円滑に終えた。再選を果たした馬英九総統は同日夜、以下のような談話を発表した。
今回の勝利は馬英九個人のものではなく、台湾の人々の勝利である。われわれが清廉で、繁栄する、平和な台湾を一貫して追求してきたという政治路線の勝利である。再選を果たすことができたのも、われわれが腐敗を排除し、清廉を維持してきた努力や、規制緩和や経済振興の取り組みが人々に認められたからである。また、争議を棚上げし、台湾海峡両岸の和平を実現、ピンチをビジネスチャンスへと変えてきたことも人々に肯定的に評価されている。つまり、われわれが正しく、きまじめで、有効な活路外交方針を採ってきたことについて、人々が評価したということでもある。
われわれは今後も、環境や生態系の保護に努め、農業・漁業の持続可能な発展を重視し、人々が政策の効果を実感できることをより大事にしていく。また、再任後は、少なくとも半年に一度、在野の政治リーダーと国事について話し合う方針である。今後4年間、弱者にはより多くの配慮を示し、貧富の差をより縮める構えである。また、経済の面では構造的な改革を進め、さらに発展の空間を広げ、10年以内に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加盟し、台湾を生まれ変わらせたいと考えている。
また、持続可能な発展を確保する、平和で、安定的な環境を台湾にもたらし、国際社会とのコミュニケーションの機会を拡大したい。全世界との文化および経済・貿易の交流も強化する。台湾を生まれ変わらせ、公平で正義のある社会とし、持続的な発展ができる強固な基礎を打ちたてるべく引き続き行政改革を進める。
なお、行政院スポークスマンの楊永明新聞局長は同日夜、「民主主義は台湾が国際社会に誇れるものの一つである。選挙は民主主義の具体的な実践であり、すべての選挙が公平で公正、対外的に公開され行われる毎回の選挙はわが国にとって大きな意義を持つものである。今回は立候補者も有権者も、十分に民主主義の素養と民主的な態度を示し、政策について理性的な弁論が行われたとともに、公正・公開・公平を原則とした選挙のプロセスを通じ、円滑に選挙を終えることができた」と述べた。