中国大陸の海南省博鰲(ボアオ)で4月に開催される今年のボアオ・アジア・フォーラムに、次期副総統の呉敦義前行政院長が(台湾海峡)両岸共同市場基金会の最高顧問として出席する。会期中には、呉氏と中国大陸の次期首相候補、李克強副総理との間で「呉李会談」が行われると予想されている。
総統府は、「ボアオ・アジア・フォーラムは国際的な経済フォーラムであり、わが代表団が他の代表団と対等な立場で参加することで、国際的なイメージ作りと国際協力・交流の機会創出に寄与する」とし、各界が楽観的な態度で見守るべきとの見方を示した。
范姜泰基・総統府報道官によると、同フォーラムの開催を前に、馬英九総統が代表団の国際交流という役割の遂行に期待を託し、団長を務める銭復氏と呉氏のほか、両岸共同基金会や産業界の代表らと会見する。
呉氏の同フォーラム参加は、2008年に出席した蕭万長副総統に続く副総統クラスの派遣となる。蕭副総統は当時、両岸共同市場基金会会長の肩書きで参加、同フォーラムの主催者により「商業界リーダー」のカテゴリーに列記された。