2024/12/26

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政府、「安全許容量、牛肉のみ」等条件付きで米国産牛肉解禁へ

2012/03/06
「美国(米国産)牛肉」。政府はラクトパミン添加飼料で育てられたものを条件付きで輸入解禁の方針。(中央社ニュースサイトより)

行政院のスポークスマン、楊永明新聞局長は5日、行政院は専門家会議による評価と結論に基づき、国民の健康を重視し、専門的判断を尊重するとの基礎の上に、「安全許容量、牛肉のみ(豚肉は対象としない)、標示の強制、内臓は除外」の政策方向で、ラクトパミンが添加された飼料で育てられた牛の肉の輸入を「条件付きで解禁する」方針を固めたと発表した。豚肉、ならびにラクトパミン以外で肉の赤身を増やすための化学物質はこの範囲としない。

楊局長は、行政院は三週間近くにわたる、政府関連省庁の合同技術諮問チーム専門家会議の結論を根拠に、(現有の文献では)消費者が中毒したケースは見つからず、ラクトパミンが添加された飼料を食べた牛の肉製品が人体に有害だという科学的証拠はないと判断したと説明。そして、陳冲行政院長の、「国民の健康に影響ないことが確保されるとの前提の下、政府は国内の畜産業の発展、国際貿易、貿易自由化、地域経済統合の進展、対外関係など、その他の重要な国家利益を考慮する」との意見も紹介。

陳冲行政院長は、今後、万一、ラクトパミンが添加された飼料が用いられたアメリカ産牛肉が安全許容量内においても人体に有害だとの明確な科学的根拠、もしくはケースが確認された場合、政府は自ら最速かつ最も厳格な方式で関連製品の輸入を禁止し、「専門的な判断とリスク管理」を実践、国民の健康をリスクにさらすことはなく、国民の健康をあくまで最優先に位置づけると述べたという。陳行政院長はまた、「農場から食卓まで」の過程ですべての食品の安全を確保し、国民の健康を守る目的を達成すると宣言している。

関連の問題に対する今後の具体的な行動について、楊局長は、ポイントは依然として理性的な議論にあるとし、関連省庁は立法院との話し合いを強化する考えを示すと共に、行政命令によって立法院の決議をないがしろにすることはないと強調した。

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