国防部は13日、2012年度における中華民国軍の重要な軍事演習及び漢光28号演習の計画を発表した。重要な軍事演習は、「作戦類」、「動員類」、「核・化学物質災害類」、「訓練類」の4種類、延べ70項目に及ぶ。国防部では、これらの訓練により陸海空の三軍の合同軍事演習を強化し、国軍の総合的な戦力を高めたいとしている。
「作戦類」の訓練は5回予定され、そのうち漢光28号演習には実際の演習と、コンピューターの使用した指揮所での演習がある。実際の演習は4月16日から20日に、コンピューターを用いた指揮所での演習は7月16日から20日に実施される。実際の兵士による演習では、国民全体の国防教育強化のため、「合同上陸演習」、「落下傘による降下と防御演習」、「区域を跨る援軍演習」などの訓練項目を市民とメディアに公開する。
「訓練類」では大口径砲撃、ミサイル射撃、敵潜水艦への海と空からの対応、海軍と空軍の合同訓練、合同防空作戦、合同での落下傘降下と防御など延べ59項目。
国防部では漢光28号演習の特色として、①ミサイルや無人航空機による攻撃への防御、②共同しての総合的防空能力の強化、③情報電子戦力の向上、④合同迎撃戦術の強化、⑤区域を跨る援軍機動力の確認、⑥国土防衛戦力の強化、⑦離島の自主防衛徹底、⑧国民全体の防衛動員力の発揮、を挙げている。