交通部観光局による、台湾を代表する十大観光「小城(小さな街)」を選ぶ「台湾十大観光小城」キャンペーンで、インターネットやはがきによる一般投票の集計結果を含めた最終結果が発表された。「十大観光小城」に選出されたのは以下の10カ所(1文字目の画数順)。
「大甲区媽祖文化」(台中市大甲区)
台湾の人々に広く親しまれる海の女神「媽祖」を祭る台湾最大の廟がある
「大渓総統鎮」(桃園県大渓鎮)
元総統の蒋介石・蒋経国親子が愛した別荘地、2人が眠る「陵寝」もある
「台北市北投風華小鎮」(台北市北投区)
台北市内の温泉として有名な情緒あふれる街
「安平-台湾之名源自安平」(台南市安平区)
最も古い都として栄えた安平の旧称「大員」が「台湾」の語源となったと言われる
「金城鎮後浦古樸小鎮」(金門県金城鎮)
素朴な風情が漂う、台湾本島と一味違う文化を持つ街
「美濃区-美濃美意情濃」(高雄市美濃区)
客家人の里として知られ、今でも客家の文化が根付く
「鹿港鎮工芸、美食、古跡」(彰化県鹿港鎮)
清の時代から伝統工芸の街として栄え、美食や古い街並みも魅力
「集集鎮-火車印象‧踩風集集」(南投県集集鎮)
レトロなローカル線「集集線」が鉄道ファンに人気、自転車専用道も整備
「瑞芳区水金九地区鉱山秘境」(新北市瑞芳区)
金鉱の周辺として栄えた水湳洞、金瓜石、九份がそれぞれの歴史を伝える
「礁渓温泉養生楽活小城」(宜蘭県礁渓郷)
礁渓温泉を中心に豊かな自然に囲まれた人にやさしい環境
このキャンペーンは、今年1月21日から2次審査として一般投票が始まって以来、全国および地方政府の注目を集めていた。観光局による国際的なPR活動で取り上げられることを期待し、各県・市の首長が自ら投票を呼び掛けるなど、「わが街」のアピールに取り組んでいた。
なお、「十大観光小城」には落選したが、最終審査に残った以下の各地はそれぞれ観光潜在力を持った街として評価を受けた。
「最も地元の特色を活かした街」…「三義木彫芸術城」(苗栗県三義郷)
木彫り工芸品で有名な街
「最も清潔で整った観光の街」…「瑞穂温泉休閒」(花蓮県瑞穂郷)
のんびりした温泉の街
「最も国際的な観光潜在力を持った街」…「台北市信義時尚之城」(台北市信義区)
再開発地区に台北101ビルや、デパート、新しいビルが立ち並ぶ
「馬祖北竿戦地之郷」(連江県北竿郷)
地理的に中国大陸と近いことから、重要な軍事基地となっていた歴史を持つ
「生態保育琉球郷」(屏東県琉球郷)
豊かな生態を育むサンゴ礁でできた南の島
「澎湖県馬公民俗小鎮」(澎湖県馬公市)
素朴な街並みの離島・澎湖
「熱気球的故郷-鹿野」(台東県鹿野鎮)
熱気球カーニバルが行われる熱気球のふるさと