行政院経済建設委員会(経建会)は16日、共通乗車カードや電子マネーなどさまざまな役割を果たす万能カード、「万行カード」の発行を目指し、高雄市政府、高雄市都市交通システム(MRT)を運行する高雄捷運、およびMRT駅周辺で住宅開発を手掛ける開発業者と2度目の座談会を行った。
経建会によると、「万行カード」は公共交通網と都市の発展を一体化させ、「低炭素交通都市」の実現を目指すもの。地域の枠組みを越えた付加価値商品で、政府は導入とプラットフォームにおいてマッチングを担当、高雄捷運と開発業者が、低炭素都市をコンセプトとした公共交通網整備と消費者のため、画期的な付加価値サービスを提供できるようサポートしたいとしている。
高雄捷運は、「万行カード」について、期限が10年、20年、25年の3種類を発行し、居住者向けにさまざまな優待価格が適用されるカードを、開発業者が選べるようにしたいとの方針を示した。機能はバスや台湾鉄道の乗車、駐車、少額決済などを予定。高雄捷運はまた、将来的に自転車8,500台を準備し、意欲のある開発業者を通じ、開発したコミュニティ内に公共自転車ステーションを設置、居住者が公共交通機関に乗車するまでの足として自転車を利用して欲しいとしている。
「万行カード」の目的について高雄捷運は、「MRTに乗車するのに便利というだけでなく、MRTに隣接する開発物件の付加価値を高めることがポイント」と説明した。