北朝鮮が4月中旬に、「人工衛星・光明星3号」を打ち上げると伝えられていることについて、外交部の董国猷次長は21日、立法院外交国防委員会での答弁で、ロケットのコースが台湾上空を経過するかどうかは不明だとした上で、ミサイル発射実験であるとの疑いなどの議題に対しては、北朝鮮が2009年の国連決議に従うよう呼びかけた。
外交部では、中華民国(台湾)はアジア太平洋地域の一員として地域の情勢に関心を払っているとし、北朝鮮が4月に「人工衛星」を打ち上げるとされていることについては、北朝鮮は、国連安全保障理事会決議1874の関連規範および核実験と弾道ミサイル実験の当面の中止という、先ごろ自ら行った約束を守り、地域の安定と平和を共に維持するよう呼びかけた。また、国防部では、国軍が関連動向の情報を収集して警戒しており、適切な対応を行うと述べている。
国連安全保障理事会は2009年6月に第1874号決議を採択、北朝鮮に対して、核実験と弾道ミサイル使用の禁止を要求、制裁措置も実施した。