馬英九総統は今年4月、アフリカに位置する友好国4カ国を訪問することにしていたが、サントメプリンシペ側が、馬総統が訪問を予定していた時期、同国のピント・ダ・コスタ大統領は外国の招きに応じて外遊日程を組んでおり、日程が重なると伝えてきたことから、同国への訪問は取り止めることに。馬総統は4月7日より18日までの日程で、ブルキナファソ、ガンビア、スワジランドの3カ国を訪問する。
サントメプリンシペは2006年に新憲法を施行してから政府の権力は首相に重きが置かれ、首相が実権を持つ行政首長となっている。同国のパトリス・エメリー・トロボアダ首相とマニュエル・サルバドール・ドス・ラモス外相は同国大統領の外遊日程変更に奔走したが、最終的に調整がつかなかった。サントメプリンシペはこれについて「遺憾」とし、21日には、同国は中華民国（台湾）との友好関係を極めて重視し、双方の協力関係の成果を大切にしているとして、馬総統が4月30日以降に同国を訪れるよう要請してきたという。
しかし、馬総統の今回の外遊は、アフリカに位置する友好国4カ国を一度に訪れる形で計画されており、他の訪問先の国家元首も多忙であることから、改めて計画を大幅に変更することはできなかった。
中華民国とサントメプリンシペは日を改めて、双方の元首の訪問や対面を手配することになった。