ボアオ・アジア・フォーラム出席のため、中国大陸を訪問している次期副総統、呉敦義前行政院長は1日午前、同フォーラムの開幕に先立ち、中国大陸の次期首相候補、李克強副総理との間で「呉李会談」を行った。呉氏は儒学の書物『礼記』の『礼運・大同篇』を引用し、台湾海峡両岸関係をより深める考えを表明。双方は特定の肩書きを抜きに「さん」付けで話し合った。
呉氏は両岸関係について、16文字のメッセージ「求同存異、両岸和平、講信修睦、民生為先(共通点を求めて相違点を残し、両岸の平和を重んじ、信頼と親睦を重ね、人々の生活を優先しよう)」を提示した。
「呉李会談」に参加した台湾からの代表メンバーは、台湾代表団の銭復団長、両岸共同市場基金会の詹火生董事長(理事長)、鴻海(ホンハイ)グループの郭台銘会長ら。
呉氏は今回、両岸共同市場基金会の最高顧問として、ボアオフォーラムに出席している。「呉李会談」は、次期副総統の呉氏と、中国大陸の次期首相の有力候補である李副総理との会談となり、大きな注目を集めた。