行政院環境保護署は台湾を世界のグリーン産業の要衝に育てるため、2日午後、工業技術研究院およびドイツのEPEA社(The Environmental Protection Encouragement Agency)と、「C2C戦略連盟」を締結、「台湾C2Cプラットフォーム」の発足を宣言した。
従来の経済発展が生む製品デザインと製造は多くが「揺りかごから墓へ(Cradle to Grave)」の思想で進められ、天然資源は採掘されれば、加工、製造、使用、廃棄、汚染の「揺りかごから墓へ」の道をたどる。
これに対して、「揺りかごから揺りかごへ(Cradle to Cradle:C2C)」の概念は、大自然に学び、すべて自然の養分に回帰可能だとする考え方で、「廃物すなわち養分」、「再生エネルギーの使用」、「多様性の提唱」の3大原則を守る。
行政院環境保護署は、台湾におけるC2Cデザイン理念戦略計画と技術の発展を推進するため、工業技術研究院とドイツのEPEA社が提携することに協力、産官学の研究資源を結びつけて、「台湾C2C交流プラットフォーム」を立ち上げた。
環境保護署によると、「C2C戦略連盟」の会員は現在25、世界の400あまりの製品が「C2C認証」を受けている。台湾では、龍盟科技会社の石を利用して作られた紙と、銘朗実業会社のPP布地の2製品が認証を得ており、今後は内外の産官学研究団体のサポートの下、台湾のより多くの製品が同認証を受けられるよう期待している。
「台湾C2Cプラットフォーム」
http://www.c2cplatform.tw/index.php (中国語)