世界保健機関(WHO)の第65回年次総会(WHA)が5月21日から26日にかけスイスのジュネーブで開催される。行政院衛生署は、5日にWHOの陳馮富珍(マーガレット・チャン)事務局長から邱文達署長あての開催通知を受け取り、招きに応じてオブザーバーの肩書きで邱署長率いる代表団が出席することを明らかにした。
今年の年次総会は「皆保障制度を目指して(Towards Universal Coverage)」をテーマに議論が行われる。台湾では1995年から国民皆保険制度を実施、すでに人口の99%をカバーし、満足度は8割近くに達している。平均寿命も1995年の74.5歳から2009年にはほぼ79歳まで伸び、国際社会からの注目を集めるとともに高い評価を受けている。邱署長はこういった現状を踏まえ、総会で台湾の健保制度について情報発信したいとしている。
さらに、「参加してこそ声を上げることができる」という理念を貫くため、代表団は総会開催中のあらゆる場面を利用し、国際社会に向けて中華民国(台湾)の国際的な衛生事業への前向きな取り組みと能力をアピールし、WHOのさまざまな活動における参加のチャンスを広げるべく支持を求めていく構えだ。