蕭万長副総統は10日午前、総統府を訪問した日本の対台湾窓口機関、交流協会の大橋光夫会長らと会見した。
蕭副総統は、「馬英九総統は対日関係を極めて重視しており、日本と血縁関係のある廖了以・前総統府秘書長を亜東関係協会(中華民国の対日本窓口機関)の会長に任命したことは、今後の台日関係に馬総統が寄せる大きな期待を示したもの」と説明した。また、間もなく駐日代表(駐日大使)に就任する外交部の沈斯淳次長(事務次官)は、経験豊かで優秀な外交官であると同時に、対日業務を極めて熟知しており、廖会長・沈代表の組み合わせが台日業務を円滑に進めるとの期待を示した。さらに交流協会と亜東関係協会との密接な協力と相互の連携を期待していると述べた。
蕭副総統はまた、自身が公職から退いた後には、亜東関係協会と日本の企業界の密接な連携を通じ、たびたび日本を訪問し、台湾と日本の中小企業間における交流と協力を推進したいとの考えを明らかにした。
一方、日本の交流協会は9日の評議員会で、樽井澄夫氏(64)を理事および台北事務所長に選任した。この決定は、畠中篤理事長の理事長・理事退任(23日付)に伴うもので、24日付で台北事務所長を務める今井正理事が理事長に、樽井氏が台北事務所長に就任する。外務省参与の樽井氏は、長年にわたる外交官経験を有し、これまで外務省で中国課長、在北京大使館公使、軍縮会議大使、沖縄担当大使を歴任。台日関係や台湾海峡両岸関係、交流協会事業にも高い知見を有している。