2024/12/18

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歴史学者:台湾の医療公衆衛生は日本統治時代に基礎

2012/04/13
日本統治時代の「総督府」。現在の中華民国総統府。(総統府サイトより)

国立台湾大学歴史学科の元教授、張秀蓉女史(現・台湾大学医学人文博物館工作委員会委員)が12日、自身が編纂した新刊書『日治台湾-医療公衛五十年(日本による台湾統治-医療公衆衛生の50年)』を台湾大学医学人文博物館で発表、同書の出版により、台湾の近代的な医療公衆衛生の基礎は日本統治時代における日本政府が築いたことをより多くの人が知るよう期待した。

張秀蓉女史は、日本による統治は植民統治だったとはいえ、歴史であり、抹消も無視することも出来ないと強調、この書物で、医学教育と研究が台湾で発展した流れと先人たちの精神を振り返るよう呼びかけている。

『日治台湾-医療公衛五十年』は三つの部分に分かれている。「台湾医事衛生年表」では、日本統治時代の台湾における医療公衆衛生の流れを詳細に紹介。「日本統治時代における台湾の医療公衆衛生の実績」では、系統だった記録と科学的な統計で、日本統治時代の台湾における医療公衆衛生の全体的な姿を示す。そして、「キーとなる意義を持つ医療公衆衛生法規と文献」では、医療公衆衛生政策の背後にあった理念と考えを理解する。同書は30万字で、43枚のカラーイラスト・写真、日本統治時代の問題に関する、100を超える調査統計資料が収録されている。

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