行政院主計総処の23日発表によると、3月の失業率は4.17%で、前月から0.08ポイント低下、前年同月比で0.31ポイント低下した。これは2008年9月(4.27%)以降で最も低い水準。主計総処は「失業率は過去数年で最も低い水準となり、失業情勢は安定している」との見方を示した。なお、季節調整後は前月比0.01ポイント低下の4.14%だった。
3月の失業者数は前月から9,000人減少して47万人だった。うち、季節雇用または臨時雇用の終了で失業した人は4,000人減少、職場の業務縮小または廃業で失業した人は3,000人減少した。また、新社会人の未就職者は2,000人減少、これまでの仕事に不満があって失業した人は2,000人増加した。
学歴別の失業率は、中卒以下が3.41%、高卒(職業高校含む)が4.32%。大卒(高専含む)以上では4.41%で、うち大卒以上だけでは5.14%に達した。
年齢別の失業率は15~24歳が12.22%、24~44歳が4.35%、45~64歳が2.30%だった。
また、3月の失業者の平均失業期間は、26.3週間で、前月から0.5週短縮した。
一方、労働参加率(生産年齢人口に占める労働力人口の比率)は58.17%で前月から0.01ポイント下落した。
各部門の就業人数をみると前月比で、サービス部門が1万4,000人(0.23%)増、農業部門が2,000人(0.54%増)となった。一方で工業部門は2,000人(0.04%)減少した。前年同月比では、サービス部門が10万9,000人(1.75%)増、工業部門が5万9,000人(1.53%)増、農業部門が7,000人(1.47%)増。