米人権団体のフリーダムハウスは台北時間1日、2012年の報道の自由を評価した年次報告書を発表、中華民国(台湾)は前年から1ランク上げ世界47位、アジアでは日本に次いで2位だった。さらに分類では、米国やフィンランド、英国、日本と並んで「自由」と評価された。行政院新聞局の楊永明局長は、わが国は1999年から14年連続で「自由」に分類され、政府が報道の自由の保護に取り組んでいることが評価されていることの表れだと述べた。
今回の調査対象となった世界197カ国・地域のうち、「自由」が66カ国・地域、「一部自由」が72カ国・地域、「自由ではない」が59カ国・地域だった。総合評価で0~30ポイントが「自由」と分類され、ポイントが少ないほど自由度が高いことを意味する。台湾の総合評価は25ポイント、日本は22ポイントで世界37位だった。韓国は32ポイントで68位、33ポイントの香港(70位)とともに「一部自由」に分類された。中国大陸は85ポイントで187位、「自由ではない」に分類された。
フリーダムハウスはレポート(未発表原稿)で、台湾に関し「報道の自由度はアジアでも屈指の高さで、活力に溢れ特色豊かなメディアを擁し、報道機関が政府の政策や官僚の不当な行為についても積極的に報道している」と評した。このほか、台湾の出版メディアは国にコントロールされないと同時に、近年の改革を通じて、ラジオ・テレビが新聞局の放送許可を受ける必要がなくなり、内容の審査も受けていないと説明した。
楊局長は「フリーダムハウスがわが国の報道の自由の保護と保障に対する努力を評価したレポートを、政府の今後の参考とし、民間とともにさらなるメディア環境の改善に取り組み、さらに高い評価を目指す」と強調した。