2024/12/27

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政治

台風8号水害の復興3周年、国際シンポジウム開催

2012/05/04
シンポジウムであいさつした馬総統は、復興地域の先住民の工芸品を販売する工房などを訪ね、地元の住民を激励した。(中央社)

2009年のモーラコット(台風8号)による大規模水害から満3年を迎えるのを前に、被災地の復興を担う行政院モーラコット台風災後重建推動委員会は、3日と4日の両日、高雄で「モーラコット台風被災後復興三周年国際シンポジウム」を開催。同シンポジウムは国際社会マネジメントシステム学会(SSMS)国際シンポジウム高雄大会との共同開催で、台湾の災害復興の経験と成果について、世界各国からの参加者と交流する。

シンポジウムには中華民国(台湾)をはじめ、日本、タイ、中国大陸、インドネシア、カンボジア、スリランカ、韓国、ネパール、エジプト、イタリア、ベルギー、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、米国、カナダ、フィリピンの世界18カ国・地域から400人が出席、論文166本を発表した。

シンポジウムに出席した馬英九総統はあいさつで、「台風と地震は台湾で最も多い自然災害であり、これに効果的に対処するため、政府は『災害救助より防災に重きを、防災よりも“離災(災害から遠く離れる)”に重きを』、および『事前の配備、余裕をもった兵力配置、いつでも防災・救助』といった原則に基づいた取り組みを行っていく」と述べた。

さらに馬総統は、モーラコット台風による被災からの復興において、「行政と立法・政府と民間・中央と地方」の3つの方面での協力が功を奏したと強調した。また、復興の過程では、被災者とのコミュニケーションを継続的に行い、被災者の意見や希望を十分尊重したと指摘。復興は、国土の保全と防災・避難の原則にのっとり、段階的に進められた。なお、恒久住宅はこれまで35カ所3,191戸が完成し、1万人以上の被災者が恩恵を享受している。

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