2024/12/26

Taiwan Today

外交

「台湾に貢献した人は国籍を問わずいつまでも心に」蕭副総統

2012/05/09
8日に発売された八田與一氏の記念切手と絵はがき。(中華郵政ニュースリリースより)

蕭万長副総統は8日午後、台南市の烏山頭ダムを訪れ、日本統治時代に烏山頭ダムの建設に尽力し、「嘉南大圳の父」と呼ばれる日本人技師、八田與一氏の命日を記念する「八田與一技師没後70年」の慰霊祭に出席した。蕭総統はあいさつで、「台湾は義理と人情に厚いところで、日本に50年間にわたって統治され、1972年には正式な外交関係が途絶えたものの、毎年5月8日に八田氏の業績を讃え、下の世代にこれが伝えられるよう願っている。台湾に貢献した人については、国籍を問わず平等に扱うということを心に留めると同時に、八田氏の貢献を振り返ることで、両国の人々を末永く固い友情で結ぼう」と述べた。

蕭副総統はまた、「昨年のきょう、この地に設立された『八田與一記念公園』は、八田氏の台湾における貢献をより豊かに示すことができるとともに、われわれと日本の石川県金沢市との交流における重要なプラットフォームとなる。この記念公園が将来的に、日本の観光客が台湾南部を訪れるときの重要なスポットとなるだろう」との期待を示した。

さらに、馬英九総統は中華郵政に八田の記念切手の作成を指示、8日から発売された。蕭総統はこれについて、「『八田與一記念公園』の落成と開放のほかにも、馬総統が記念切手の作成を指示したことで、国民に八田氏が台湾の農業と水利事業に果たした努力と貢献を理解して欲しいと願っている」と述べた。

一方、行政院農業委員会の陳保基主任委員は同日午前11時、同市の八田與一記念公園で、嘉南農田水利会の楊明風会長とともに、八田氏の肖像画と烏山頭ダム工事画の複製画の除幕式を行った。陳主任委員は「この2枚の絵画は八田氏がダム建設の時に書斎に掛けていたもので、いま嘉南農田水利会にあらためて飾られるということには歴史的に大きな意義がある」と指摘した。

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